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旅の実質最終日となった今日は、ゆったりした時間になっています。旅館を出て、近くの公園に行きますが、特に目を引くものはありません。その後は街中を適当に歩き、昭和の雰囲気残る場所をふわっと見ながら別府駅へ。別府駅前には、両手を挙げた謎のおじさんの像があります。
この人は、油谷熊八というひとだそうで、なんでも別府温泉や湯布院を大きくして、世界の観光地にするために貢献した人なんだとか。美人バスガイドが案内する観光バスを初めて運営した人でもあるとか。意外と凄い人なんですね。こうしたこともあり、熊八さんを讃えるモニュメントがあったり、地ビールに彼の名前が採用されたりと、地味に盛り上がっています。 途中の大分駅は高架駅化に向けて工事中。久大本線と豊肥本線は既に高架化されており、ちょっとだけ近代的なえきになっています。ここ数年旅して感じていますが、ターミナル駅の高架化が進んでいて、昔の趣ある駅舎がどんどんなくなっていきますね。高架になると、線路による分断や踏み切りの消滅などいろいろとメリットがあると思いますが、なんとなく淋しい気もします。その点別府は早い段階で高架になっていたので、昭和の匂いは残したままです。「べっぷ」「BEPPU」とひらがなと英文字でかかれ、温泉のマークがあるおおきな駅名の看板は、いつ見てもインパクトがあります。 由布院は、駅名は湯布院ですが地名としては由布院を用いることが多く、その違いは何なんだろうといつも思います。そんなことを思いながら、ほぼ時間通りに宿に到着。移動する旅だとなかなか早めのチェックインができず、いつも17時とか18時ギリギリになってしまうんですが、宿に入ってもやることないよな、という思いがあるから、というのもあります。 しかしさすがに今日は移動の距離が短いということと、明日は朝一番の飛行機で帰るため、実質観光はきょうでおしまい。しかも、由布院のお店は閉まる時間が早いので、夕方についても油断なりません。早いところは17時でしまってしまいますから、油断すると閉店ガラガラの状態。せめて18時まではやってほしいな、と思うのですが、店が早く閉まるからか人がぐっと減ってしまうので、開けていてもしょうがないということなのかもしれません。そういう無理をしない営業がいいのか、前回訪問時に印象にあったお店の殆どは、潰れずに今も残っていました。 それにしても、ほんの数年前に訪れた時には全然気になりませんでしたが、韓国人の観光客がずいぶん増えたような気がします。日本人の観光客が減った分を穴埋めしているのかもしれません。 今日の宿は「山ぼうし」。露天風呂に打たせ湯があって面白い宿ですが、仕切があるわけではないので、他に入っている人がいるとちょっと迷惑かな、と思ってしまうのが若干のマイナスポイント。夕食には豊後牛のステーキなどが出てきました。前回高級料亭で夕食を食べた時には、石焼きに感動しましたが、さすがに今回はそうはいきません。とはいえ久しぶりに美味しいステーキを食ったな、と思える美味しさでした。酒も進み、夕食後に寝てしまって、いつのまにかこんな時間に。明日朝一番の温泉に入り、早い飛行機で東京に戻ります。友人の結婚式の二次会があるので、飛行機が遅れないといいのですが。 それにしてもやっぱり国内旅行、というか温泉旅行は楽しいですね。海外旅行も可能なくらいの出費はありますが、私にとって旅行中の風呂と、日本語が話せる安心感は、何事にも代えがたいものです。あーあ、仕事やだなぁ。 ■
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by hidemite
| 2011-11-12 00:13
| 再びの九州
目覚ましの音が鳴っているけど、あたりは真っ暗なのでちょっとまどろんでいたら、時計が正確だったことが判明。遮光カーテンの威力がありすぎて、全く外光が入ってきていませんでした。昨日いきなり全力疾走を行ったせいか、ちょっと筋肉痛の気があります。うーん、リラックスするための旅行には、なかなかならないんだよなぁ。
今日は途中までローカル線を乗り継いで、最後に特急に乗って別府温泉を目指します。ギリギリで決めた旅行なので、空いている宿を探すと、どうしても別府温泉になってしまったのです。そのため、今日も長距離の移動になりますが、その分明日はかなりゆったりとした移動になります。湯布院は、関東の軽井沢のようにお洒落な街並みなので、時間があったほうが楽しめますしね。 そんななか、今日は特急での移動もあるため、途中でどこか1箇所くらい寄る時間はあります。どこに何があるかわからなかったので。、ホテルに設置されているインターネットで検索。こういうとき、新しいビジネスホテルは便利でいいですね。で、調べると篠栗線の城戸南蔵院前という駅が、目の前に寺があるということでここに立ち寄ることにしました。 博多から篠栗線(筑豊ゆたかライン)に乗って20分、駅に到着すると、木造の趣ある駅舎がホーム上に築造されていました。駅を出ると、確かに目の先に本堂らしきものが見えます。500mくらいでしょうか、これなら歩いて行けるのでありがたい。途中メロディ橋という、鉄琴が並んでいる橋がありまして、叩きながら進んで行くのですが、最初適当に叩いていたらどんな音楽になるのかわからない状態だったのですけど、途中で音符が描かれていることに気づき、音符通りに叩いてみたら、聞いたことのある音楽になりました。右側通行で行きと帰りに設置されており、帰りはふるさととわかっていたものの、途中でリズムが狂ってしまい軽くしっぱい。ビデオに収めましたが、なんとも情けない恰好になっています。 南蔵院には涅槃像があるようなので、まず涅槃像の所へ向かいます。数分歩くと涅槃像が見えますが、まず頭を見て「これはちょっと大きいんじゃないか」と頭の大きさに驚きます。徐々に全体が見えてくるとやっぱりデカイ。あとで判明したのですが、この涅槃像は全長41mで世界一の大きさなのだそうです。ちょっとこのスケールには圧倒されました。 ちょっと立ち寄れる、とはいうものの、実は50分くらいしかないのであまり時間の余裕はありません。ですので、その後は本堂をさらっと訪れ、残り1日半の旅が無事に終わるように祈って駅に向かいます。篠栗線は1時間に3本あるので、乗り遅れてもそれほど気にはなりませんが、20分も駅前で時間を潰すものはないので、ちょっと余裕をみて戻ります。 その後は後藤寺線と日田彦山線を乗り継ぎ、城野まで。さすがに城野駅は小倉から3駅ということもあって、郊外の街といった感じですが、特急は止まりません。そんななかちょうどお昼の時間を迎えたので、今日こそはラーメンが食べたいと、つぎの列車の時間まで40分ほどあるので、ラーメン屋を探します。で、笑福亭だったかな、というラーメン屋に入りました。この店では、ラーメンの上に豚カツが乗っているものがあるということで、テレビでも何度か取り上げられているようです。カロリー的には夢のようなラーメンなので、迷わずトンカツラーメンをたのみます。味はまあまあ。カツのボリュームで助かっているような気もしました。 最後に特急で別府に向かいます。JR九州には長らく新幹線がなかったので、特急が非常に進化しています。今回は青いソニックに乗車。上の荷物スペースが飛行機のように収納式になっていたり、ヘッドレストが某夢の国のキャラクターのような形をしていたりと、とにかく特徴的。しかし、飛ばすと結構揺れますね・・・ 別府駅は駅前こそ新しくなったものの、街並みの多くは昭和の香りが残っています。こだわりの映画館や、細い路地など、所々に細かいアートがあったいと、なんだか不思議な街です。今日泊まる宿は、清海荘。北浜のホテル街の一角です。ロビーは昔の高級感ある宿の印象ですが、年季は入っています。部屋は12畳と広め。驚きなのが風呂で、浴槽の外の部分が、なんと畳。まあ、洗い場と浴槽の間だけなので、歩くときに気持ちがいいというくらい。まあ、さすがに浴槽には使えませんか。 夕食は奮発して、、ふぐづくしプランを注文。フグの刺身から、唐揚げ、鍋まで美味しく頂きました。ただ、最後の雑炊が思いのほか量が多く、ちょっと大食い選手権の苦悶する選手の気持ちがわかる状態に。すくってもすくっても、雑炊が減らないんですよ。でもこの体の大きさにかけて、残すことは許されません。美味しいのがせめてもの救いか、と思うような所まで追い込まれましたが、無事完食。とはいえ、1人の宿泊にもかかわらず、このようなプランにも対応してくれて有り難いです。変に高級な宿だと、料理選べませんからね。なお、食事処は個室なので、ゆったり食事できます。部屋食よりもこちらのほうがいいですね。 さて、、明日は湯布院です。 ■
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by hidemite
| 2011-11-11 02:03
| 再びの九州
毎年恒例の「遅い夏休み」旅行の季節がやって来ました。10年前、一人きりの卒業旅行から始まり、日本全国の温泉地を巡ってきましたが、よく考えたら48の都道府県のすべての地に足をつけている事に気づき、ああ、今年はどこに行ったらいいんだろうかと若干の迷いがありながらも、そうだ、原点に戻ってみよう、と考えるに至りました。
10年前の若かりし頃は、青春18きっぷと学割を併用して、10日ほどかけてローカル線と新幹線を乗り継ぎ、神奈川から鹿児島まで行きました。さすがにそれだけ長期の休みを取ることもできませんし、体力ももたないので、飛行機で鹿児島まで行くことにして、九州を旅することに決めました。とはいえ、去年も九州を訪れていますから、去年とは違う場所を中心にまわることに。鉄道も大いに利用することで、鹿児島から福岡を経由して大分へ向かうルートを決定。名付けてぐるっと九州。 ということで初日は鹿児島へ向かいます。年に1度優越感に浸れるアップグレードポイントを使って、プレミアムクラスにアップグレードし、ゆったりとした空の旅を満喫。最近は普通席だとお茶以外の飲み物にお金がかかるので何となく解せない感じですが、プレミアムクラスだとアルコールまで無料なので、無駄にアルコールを注文してみたりします。 本当は、今月から運航が始まった787に乗ってみたい願望もあったのですが、いまのところ岡山と広島にしか就航しておらず、時間的になんとかなる岡山便の無料航空券の空席がなかったため、結局九州まで直行することに。とはいえ、岡山から戻ってきた787を見ることはできました。ちょっとずんぐりむっくりしている印象ですが、正面から見るとコックピットの窓のあたりがシュッとしていて、やっぱり恰好いいですね。 鹿児島空港に到着し、すぐさまバスに乗り込みます。福岡空港とは違い、中心市街地から離れている空港で、鹿児島中央駅まではおよそ40分。ここで先程のビールが眠気を誘い、駅までの道程でぐっすり寝てしまいました。 鹿児島中央駅に到着すると、10年前とはあまりにも違う景色が広がっておりました。私が訪れた時は、まだ西鹿児島という駅名でしたが、新幹線が止まれるような新しい駅舎にはなっていました。今では更に駅ビルや駅前広場などが整備されていて、新幹線の止まる駅に相応しい街っぽい感じは出ています。まあ、もともと新幹線がなかったときから、特急などのターミナル駅として栄えていましたが。 そして、指宿枕崎線に乗り、指宿へ。 しかし今回、指宿の宿を予約しようと思ったら、混み合っているらしく、殆どの宿で満室。10年前にお世話になった、高級旅館の吟松も、今回ばかりは宿が取れませんでした。すごくいい思い出があっただけに、何とか泊まりたかったのですが、満室じゃ仕方がない。 せっかくの指宿なので、そこそこの旅館に泊まりたいなと他の旅館も探しましたが、全滅。一番いただけなかったのは、じゃらんでプランを探すと1部屋空いていると表示が出たのに、「1人だけど泊まれますか?」と直接電話で聞いたら「満室です」と断った旅館があること。最近ではずいぶん1人暮らしに対応した旅館が増えましたが、指宿はまだまだハードルが高いことを思い知らされました。で、指宿からちょっと離れている「こらんの湯 錦江楼」が辛うじて空いていたので、そちらに決定。 指宿と言えば、砂蒸し風呂が有名です。地熱で温められている砂浜の特設会場に、自らの体を砂に埋めます。上から適度な圧力がかかり、10分も経てばじっとりと汗をかきはじめます。無理をせず、ということでしたが、心地好かったので思わず20分ほど砂に埋まっていました。砂から出ると、汗だくになった浴衣にほどよい空気が触れ、涼しい。しっかりと暖まったのですが、風呂から上がって直ぐに汗が引きました。なんか爽快。 指宿駅に戻ると、次の列車があまりいいタイミングではなかったので、やむなくタクシーを使うことに。1600円はちょっと痛かった。更に、宿から砂蒸温泉への送迎バスが遅い時間に対応していて、重ねてガッカリ。とはいえ、こらんの湯の温泉も上々。ご飯も上々。鯛の刺身が美味しかったですね。となりの部屋の襖を閉める音などは気になりましたが、話し声は聞こえないので、まあまあ、といったところ。 明日は一旦枕崎を訪れ、一気に博多に向かいます。ただ、明日の天気は雨ということで心配です。そういや10年前も雨だったなぁ。 ■
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by hidemite
| 2011-11-08 22:03
| 再びの九州
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