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【家】 東京の空気・東京の水
 一人暮らしを始めてまず困ったことは、「水がおいしくない」こと。たった数十キロの距離なのに、川を越えたらガッカリするくらいの水になってしまう。まあ、水をそのまま飲むことはないんだけど、歯磨きの時などのうがいは、ちょっと嫌な感じだった。子どもの頃から麦茶党だった私は、そもそも水を沸騰させてカルキを飛ばし麦茶を作っていたので、ミネラルウォーターなんてものには手を出さなかったけど、麦茶が切れたときの万が一の為にミネラルウォーターは冷蔵庫に入れておくようにした。
 始めた時期が夏だったということもあり、早速訪れたのが灼熱地獄。西南向きの家だったにもかかわらず、朝起きると部屋の中がとんでもない暑さになったりしていたものだ。とはいえ、目の前には線路ということもあり、窓を開けて寝ることが出来なかったり、窓を開けたとしても風の抜けるところがなかったので、結局は熱が部屋にこもることになる。おまけに壁が薄いから下や上や右や左からの音がさりげなく聞こえてきたりして、始めの頃はだいぶ気になって眠れなかったこともあった。一番辛かったのは、自分の下の家が朝の目覚ましを止めないこと。しかも休日も目覚ましが鳴り続けるので起きたくもない朝っぱらから眠りを妨げられ悲しい日々。外見と家賃だけで決めた弊害だった。
 まあ、色々と問題が出てきた家であったけれども、生活環境はすこぶる良く、休日は近くの公園に散歩しに行ったり、駅前の美味しいケーキ屋でお菓子を買ったりと、意外と楽しい日々を過ごすことが出来た。高架化工事をやっていて、1年ほどしか恩恵にあずかれなかったけど、家の目の前の踏切を電車が過ぎると同時にダッシュすればなんとかその電車に乗れる地平駅のスタイルは、遅刻しそうになる俺を何度も助けてくれたっけ。更には一人暮らしを始めてから、俺には様々なドラマが訪れ、人生の楽しさと厳しさを学んだりもした。
 ワンルームマンションだったその家の生活は、徐々に自分の気持ちを削いで行き、畳のある家への憧れが徐々に強くなっていった。そしてその家は、2年を待たずに住居者が変わることとなる。事前の調査があれど、それはあまりにも唐突な別れだった。まあ、家賃は下がるわ、家は広くなるわで、個人的には満足な家替えだったのだけれど。その時の引越しも、初回と同じように実家に帰っては元の家と先の家を往復して若干の荷物を運び、引越し日に白物家電などを運んで事無きを得た。引越しの日は雨が降ってしまい、手伝ってもらった友人に「日頃の行いが悪いから」と言われましたっけ。ええ、確かにその頃は言い訳できないくらい日頃の行いは悪うございましたよ。そして、新たな場所で一人暮らしの生活が始まります。

 こんな支離滅裂な文章を書いてしまっているのは、私が酔っているからだったり。
by hidemite | 2008-03-08 23:18 |
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