普段私は長財布を使用していて、スーツを着るときは上着の内ポケットに入れているのですが、ここ数年は仕事の関係もあって普段着で仕事をしているため、ズボンの後方のポケットに入れるしかない状態になっており、一番困るのがトイレの時だったりして、そのままズボンを下げてしまうと床に落ちてしまいかねませんからトイレットペーパーホルダーの上に置いたりするわけなのですが、先日、ズボンのポケットから財布を抜き取る時に一瞬引っかかってしまい、思わず便器のなかに落としてしまいそうになるのを、うなぎを捕まえる時の如くあわあわしながら回避し、なんとか床に落とすことに留めて最悪の事態は回避したものの、床に落ちてしまったことは事実として残りげんなりしてしまった今日この頃、皆様如何お過ごしでしょうか。このほか、一番陥りやすいのが胸ポケットに入れた携帯電話で、こちらもうっかりしていると前屈みになった時にスルッと落ちてしまい、下が硬い床だと残念なくらいに傷ついてしまうので、なるべく膝を曲げて屈むようにしているのですが、うっかりするときはうっかりするもんなんですよね。
で、本題は全然関係ない話なんですけど、ここ数年で、湿潤療法というものがスタンダードになりつつあります。例えばジョンソン・エンド・ジョンソンのキズパワーパッドなど、「擦り傷を消毒せずに水で洗い流してこの絆創膏を貼ることで、人間の自己治癒力を活用する」、というものなのですが、いままで消毒して乾燥させて絆創膏を貼っていた身としては、理論としてわかっていても、なかなか理解し難い所もあったりします。 で、バスケをやっていると、プレー中の接触などで爪の引っ掻き傷を身体に受けることになることもしばしばあるのですが、先日もそのような怪我を負ったため、試しに湿潤療法をやってみよう、と思い立ちました。水で洗い流して、湿潤療法用の絆創膏を貼る。消毒しないことに若干の違和感はありつつも、これがいいんだ、と自分に言い聞かせます。 湿潤療法の一番良い所は、傷口が瘡蓋状にならないため、痕が残りにくいということ。しかし、絆創膏を貼っている間、傷口周辺がピリピリすることがあります。なんか絆創膏の隙間から液体が漏れでてくるし、化膿しているんじゃないか、と思わせる。本当にこれで問題なく治るのか?と不安は尽きず、また剥がすタイミングもよくわからないので、我慢ならずに完治する前に絆創膏を剥がしてしまいました。 で、確かに瘡蓋はできていませんでした。当然と言えば当然ですが、その代わりに瘡蓋が上手く剥がせた時のような薄い膜が張っています。どの段階を以て完治なのかはいまいちわかりませんが、取り急ぎ傷口が滲みないので、以降は絆創膏を貼らないまま過ごしました。その後数週間は、なかなか痕が消えず、結局意味がないのか、と思うこともありましたが、およそ1か月で、ハッキリ見ないとわからなくなりました。 その後も数回同じような擦り傷を作ってしまったので、同じように湿潤療法でやってみたけど、一向に不安は消えません。どうなったら完治になったのかがわからないし、なんとなく絆創膏を貼っている間は痛みがある(ような気がする)。何より消毒をしない、という違和感がなかなか拭えません。 だからなのか、なかなか周りでも湿潤療法が当たり前になるような雰囲気はありません。絆創膏の値段も決して安くはないので、これも普及を阻害している要因な気もしますが、昭和生まれの古い考えの自分がただ単に違和感があるだけなのかもしれない、と思うと、なかなか時代についていけない自分にげんなりすることもあるわけです。
by hidemite
| 2012-03-01 08:42
| 日常
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