【既製品】 世の中としてはあたりまえだけど。
 先日、ヨドバシアキバで実家用に冷蔵庫を購入した際、コンシェルジェスペースに誘導されて気がついた。あ、ヨドバシは決済についてSAPを使っているんだ、と。お前何言ってるんだ的な話ですが、実は、自分の会社で使っている決済システムもSAPなのであります。

 このSAP、社員の間では非常に評判が悪い。使い勝手は抜群に悪いものの、これを使わないと自費で建て替えた経費を精算できないのだ。既に私が入社した時からこのシステムになっていて、確かにデータを管理するという面では何らかのシステムを構築しなければいけないのだけど、何だよこのUI、と思ったものだ。

 これまで会社のあらゆる業務で、自社の使いやすいように環境を構築し、アプリケーションもオリジナルのものを使っていたけど、さすがに今の時代、それではシステム費用の負担や負荷がとんでもないことになってしまうので、実績のあるシステムを導入せざるを得ない状況になっている。決済とは別のシステムも、さすがにSAPとは統合できないけど、他社も導入しているシステムのパッケージをいじっていく、という形で進んでいった。ただ、こちらは相当オリジナルになった気はするが。

 SAPのシステムがいいかどうかは別にして、このような「既製品」をいじって自社用にカスタマイズしていく、ということが当たり前になった今、おおざっぱに言うと次のステージは当然「クラウド」ということになる。身近なところで言うと、グーグルカレンダーあたりだろうか。まあ、webメールもそういったものと言えるのだろうけど、今後企業が狙っていくのは「企業が利用するアプリケーション」の部分だ。

 今日の日刊工業新聞によると、日本のIT企業は今後数年で、IT市場の4割がクラウドになる、と考えているフシがあるようだ。一方で調査会社のIDCジャパンは、6%くらいではないかと踏んでいる。実際、クラウドが叫び出された昨今のアメリカでも、進んでいるとされているのに、クラウドはあまり金になっていない。この厳しい現実を知ってか知らずか、日本の企業はどうも脳天気な数字を挙げているように見えてしまう。

 私達はwebで得られるサービスは、基本無料だというスタンスで利用している。また、情報漏洩がwebから始まっていくことも知っている。だから、今のところ私達が考えているなんとなくのクラウドは「データの信頼性は不確かだけど、楽だしタダだから使おう」といったレベルのものなのだろう。これが「便利で機密性も高いから、ちゃんとお金を払って利用しよう」と思えるか。

 別にいまでも十分機密性は高いと思われるが、なんかの拍子でネットに起因する事件が起きると、「ああ、やっぱりネットは怖いな」となってしまう。ここ最近の大抵の事象は、ただ単に何も知らないバカな人間が悪さをした結果だったりすることが多いだけなのだが。とはいえ、きっと悪さをしたいと思えるような環境が簡単に手に入れられるからこそ、そういう事件が絶えないわけで、そうなると、延々と機密性の面で信頼は得られない可能性がある。

 とりあえず、ウイルスバスターが成功するか、そしてその後に矢がとんでくるか、注目したい。
[PR]
by hidemite | 2010-09-27 12:48 | 日常
<< 【漫画】 ここまできたか 【自販機】 販売中ですが・・・ >>