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【回想記005】 比治山公園 その2
【回想記005】 比治山公園 その2_b0000480_20182028.jpg 比治山公園の案内図にはもうひとつの謎があった。陸軍墓地に行く際に通過する「放射線影響研究所」である。坂を上っていくと巨大な液体酸素のタンクが見え、のぼりきるとその外観があらわになっていく。ちょうどその施設の左側に当たる場所には、重々しく「放射線影響研究所 通用門」と銀のプレートが外壁に付けられている。当然こんな場所を朝早くうろついている人間は、ここに勤めるものを除き私しかおらず、リュックサックを背負った怪しい人間が写真を取ろうものなら、あらぬ誤解をかけられかねないので、守衛所から見えないようにこっそりと写真に収めた。
【回想記005】 比治山公園 その2_b0000480_20195528.jpg この施設、通称「放影研」と呼ばれているようで、広島・長崎の原子爆弾の被爆者における放射線の健康影響を調査する科学研究機関らしい。ここに来るときはそんな予備知識は微塵もなかったので、この施設でどんな実験がおこなわれているのか、少し怖い思いをしながらゆっくりと怪しまれないように前の道を通り過ぎた。因みに正門と思われる場所は、「駐車禁止」と書かれたポールが多数存在し、その全てがロープで繋がれていた。正門から入る人はいないのだろうか。正面からの寂れた外観は、私には怪しさ最高潮で、ロータリーにある「ここは放射線影響研究所の土地です。無断で立ち入ることのないように」風にかかれた重々しい文字も、旅の初日の私をげんなりさせた。
【回想記005】 比治山公園 その2_b0000480_2020580.jpg 比治山公園のおそらく最大の目玉は「広島市現代美術館」であろう。美術館は定休日で入ることができなかった。というか時間もなかったので入る事もなかったと思うけど。このちょうど向かいに「ムーアの広場」というものがあるのだが、おおよそ美的感覚のない私には理解できるようなものではなかった。そして、時間も時間ということになり、広島を後にする事となる。
by hidemite | 2004-11-01 20:20 | 山陰旅行記
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