連日の夜更かしで少々参り気味の今日この頃。今日中にやらなければならない仕事だけは片付けて、なんとか早めに会社を抜け出す。二番手のスーパーは9時に閉店なので、この時間に出るとギリギリかもしれない。そんなことを考えながら、いつものように地下鉄を乗り継ぎ、渋谷駅へ。
銀座線からJR線への乗り換えは非常にスムーズだ。銀座線3両目の真中の扉から直進し改札口を抜け、右斜め20度の方向へ進みJR線のSuica専用改札口を抜ける。目の前の電光掲示板を見て、山手線と埼京線の出発時刻を比較し、帰路につく電車を決める。今日の埼京線ホームの出発はホームライナー小田原だから、迷わず山手線のホームへ下っていく。丁度電車がホームに止まっていたため、若干の駆け込みをしながら乗車。 電車は動き出した。あと10分もすれば大崎駅だ。いまが40分前だから、55分にはスーパーに入れるだろう。入ってしまえばこっちのものだから、とりあえず一安心。今日は何を買おうかと考えているその時に、いつもは減速をしないタイミングで減速し始め、ホームのない場所で電車は止まった。終点のある私鉄では駅間で電車が止まる事は日常茶飯事だが、私の経験上山手線で駅間で止まった記憶はない。「ただいま停止信号です」と車掌のアナウンスが流れた。 いくらなんでも停止信号でこれだけ長い間停まる事は滅多にない。どれだけ待っただろうか、ふと気が付くとドア上のディスプレイから遅延情報を示すチャイムが鳴っていた。ディスプレイには以下のように表示されていた。 【山手線 運転見合わせ】山手線は、20時29分頃、大崎駅でおきた人身事故の影響で、内回り電車で運転を見合わせています。外回り電車は運転を再開しましたが、遅れが出ています。 ん?ということは、この電車が停まっているのはまさにこの人身事故の影響だ。ということは暫くここで停まるのか?と思いを巡らせているうちに車内のアナウンスが再度流れた。「この先の大崎駅で人身事故がおきました関係で、この電車は次の恵比寿駅で停車いたします。まもなく動きますので、絶対に線路には降りないで下さい」。そのアナウンスが流れても電車は暫く動かず、やっとのことで恵比寿駅につくと外回り電車を待つ人達でホームは溢れていた。私は山手線を降り、埼京線へと乗り換えた。後続の電車が渋谷で停まっていた影響か、いつもはがらがらの埼京線上り列車もこの時間にしては珍しく混み合っていた。どうやら振替乗車でりんかい線大井町駅から京浜東北線経由で東京に行くルートがあるようだ。 大崎に到着し、山手線のホームを見るとホームの端のほうの柱と柱に、良くテレビなどで見かける黄色に黒字のテープがまかれていた。現場検証を行っているようだ。私はそんな野次馬よりも買い物のほうが重要だったので、そのままスーパーへと直行。 一通り買い物を済ませ、帰り道駅の横を通り過ぎると、既に山手線は動いていた。線路の上に水でいろんなものを流したと思われる場所が2箇所。何がどうなったのか、身を投げた人間は何故に大崎駅を選んだのか、この状況からは計り知ることは出来ない。道路には赤いパトライトを回しつづける車の姿があった。 現場検証さえ終われば、何も変わらぬ日常が過ぎていく。遺族に非常なほどの賠償金が請求される事なんて、我々は知らずに、これからも大崎駅を利用し続ける。
by hidemite
| 2007-03-09 23:41
| 日常
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