曇り続けている天気の中、SLは無事津和野の駅に到着。次の北行き列車までは2時間弱程度の待ち時間があったので、その場でじっとしていても仕方がないから津和野の街を探索することにしました。どうやら「山陰の小京都 津和野」と呼ばれているらしく、駅前は最近整備されたのだろうか、非常に綺麗であります。というか、人が殆どいない・・・。見た感じ観光客はこっちに流れるんだろうなーと思われる道が右側に見えてはいたが、皆がそちらに向かっていく姿を見ると、どうしても違う道を歩もうと思ってしまうのは私のひねくれた性格だからだろうかと、とりあえず直進することにし、手持ちの観光案内本を見ながら、民芸館を目指すことにします。暫く歩いていくと、見慣れた郵便局の看板に見慣れない局舎が。今までへんてこな郵便局舎を見たのは京都くらいだったので、街に溶け込んだ形の郵便局舎って、色々な所にあるもんだと感心してしまいました。途中、葛飾北斎記念館なるものも通過。
その後、おそらく津和野のメインストリートと思われる場所「殿町通」へ。うーん、城下町っぽいなあ。この通りには記念館とか資料館とか色々ありましたが、時間的に回る余裕はなさそうだったので今回はパス。しかし、やはり9月の平日とだけあって、おそろしい程静かな町並みです。SLに乗ってきた人たちの殆どがそのSLで日帰りなんでしょう。きっと昼食をとっているんだろうなと思います。 この通りにはもうひとつの名物があって、旅行後に津和野に行ったと親に言ったら、鯉が沢山いたでしょうと聞き返してくるほど有名らしく、その通り鯉がウジャウジャと歩道の隅の小川に生息していました。ああ、あとこんな和な感じ全開の町並みに、教会とかもあってちょっとびっくりな感じだったりもしました。なかなかミスマッチな取り合わせもあると思いきや、昔ながらの木造建築も多々あったりして、その点で言えばなかなか古さを楽しめる町並みではあったりするかなーと。まあ、下手な観光客もいないので、落ち着いた雰囲気を味わうには京都以上かもしれません。 しかし、駅から10分ほど歩いてきましたが、さすが観光地ということもあって、町並みやお店は途切れる事無く続いております。そんななか、幾つか左の写真のようなお店が点在しておりました。そうです、地酒のお店です。地酒が有名なのかどうかは不明ですが、とにかく古くからやっているお店がずらりとありました(写真の店は享保2年からということで、江戸時代でしたっけ?)。しかし、私のみすぼらしさ満点の格好で店に入るにはどうも抵抗感があり、時間がない事もあって、さすがに店の中に立ち入ることは出来ませんでした。まま、誰もいないお店に入るのって、結構勇気が要るもんです。さらに、入ったからには何か買わないと申し訳ない感じがしたりするような店の雰囲気なんですよね。だって、外から見る店の中、暗いんスもん。 津和野散策も中盤に差し掛かりましたが、街の雰囲気はこんなところまで変えてしまうのか。右の写真は警察署でございますが、これを警察署と認識できる人はどれだけいるだろうかというくらい警察署っぽくない感じです。ま、いろんなアクセサリーがあるんで警察だと思いますけどね。ちなみ右側の壁には「島根県津和野警察署」と一文字ずつ板にしるされているような雰囲気でした。 こんな感じで、テキトーに散策しながら、民芸館へと向かっていきます。いったい何があるんだろうか・・・
by hidemite
| 2005-03-16 13:33
| 山陰旅行記
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