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【入院】 再断裂治療 3日目
 足の痛みもあって、あまり良く寝付けなかった。とはいえ、病院の朝は6時に始まる。そもそも社会人になってから6時起き生活なんてしたことがなかったので、慣れるまでうまく睡眠が取れないのは仕方がないのかもしれない。手術の翌日ということもあって、朝起きると採血と検温があった。とりあえず平熱である。

 手術した足は、ギプスでガッチリ固定されているので傷口が開くことはないという。とはいえ、足は痛いし、足の置き方によっては傷口周辺が痛むので、また傷口が開くんじゃないかという不安が常に頭をよぎる。痛みは看護師にロキソニンを貰って多少和らいだ。ロキソニンって偉大だ。

 手術の当日であるきのうは、1日中点滴しっぱなしの状況だったが、今日からは1日3回の点滴になった。術部が化膿しないように、抗生物質を点滴で投与するのだという。点滴の時間は6時と14時と22時。1時間もあれば終わるのできのうほどの負担は少ない。

 朝食の後、再び先生が様子見にやってきた。ギプスに血が滲み出ていないので、経過は良好だという。手術の時の状況を改めて聞いたが、筋肉が発達し過ぎて、普通の人よりも腱の長さが少し短かったそうだ。そのために保存治療でギプスを取った直後の腱のつながりが、通常より弱かったかもしれないというのだ。こればかりは、この部分を開けてみないとわからないという。それにしても、筋肉が発達しすぎて腱の長さが短くなるなんて、なんたる皮肉。

 手術後はお風呂に入ることができない。なので熱いタオルで身体を拭くことになる。石鹸を使うことはできないが、タオルで拭かれるだけでもかなりスッキリする。ただ、気になるのは頭が洗えないこと。手術前日にシャワーを浴びたものの、手術後はいつ入れるようになるかわからないため、とりあえずおしぼりで頭も拭いているが、こちらはあまり爽快にならない。早く頭洗いたいなぁ。

 一緒に入っていた窓側の人がきのう退院したので、そのタイミングで私は窓側に移った。外が見えるというのは精神的に開放感が出てくるが、同じ2人部屋なのに差額ベッド代が同じとは、なんたる不平等。点滴以外は安静にしているほかなく、角度を変えられるとはいえ常にベッドの上に寝ているしか無い。そんななか、ようやく松葉杖で歩行していいということになった。トイレの度に看護師を呼ばなくていいので、こちらも精神的に楽になった。

 しかし、本を読んだり、入院を期に買ったPS Vitaをプレイしたが、あまり長続きしない。ずっと見ていると気持ち悪くなってくるし、そもそも足の痛みはじんわりと継続中。さらに夜に眠りにつけなかった分のツケが昼にやってくる。そして昼に寝てしまうと夜なかなか寝付けない、まさに負のスパイラルが続く。この状態であと4日も持つのだろうかと、いささか不安になってしまった。

 手術をして、ベッドに寝たきりになると足を動かす機会がなかなかない。そうなると、足の血液のめぐりが悪くなり、いわゆるエコノミークラス症候群になる可能性があるという。そのため、右足にはキツめのストッキングのようなハイソックスを履き、圧力を与え続ける。手術をした左足はそもそも履くことができないので、指先を頻繁に動かして血液のめぐりを悪くしないようにする必要がある。指先を動かすのと、腿の筋肉を落とさない腿上げ運動も、重要な仕事のひとつになってくる。

 きょうのご飯も、そこそこ味のする食べ物だった。初日の昼飯こそ出会いは最悪だったが、それ以外は美味しく食べられているので、病院のご飯は意外にできるご飯だと感心している。ただ、朝食は必ずパンなのがいただけない。それと味噌汁が出てこないのも悲しい。結構しょっぱい漬物とか出すならその塩分で味噌汁を作ってくれよ、と思ってしまう。

 消灯とともに、きょう最後の点滴。そして明日も何もできない1日が始まる。
by hidemite | 2013-08-30 20:35 | アキレス腱断裂
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