黒い弁当箱と赤いトラックポイントでおなじみのノートパソコン「ThinkPad」の20周年を記念して、
ThinkPad X1 Carbon 20th Anniversary Editionが500台限定で発売されることになった。「豊岡鞄」の伝統を受け継ぐ専用ケースや桐箱に入っているのはもちろん、弁当箱だからか、江戸銘木の箸までついてくる。価格は17万5千円。割高な記念モデルというものが、20万円以下で手に入るとは、ほんの数年前までは思いもよらなかった。
ただ、よくよく考えると、最近のノートパソコンはすこぶる安い。スマートフォンは割賦で買っている人が多いから気づかないかもしれないが、スマートフォンの一括の値段と、そこそこのノートパソコンの値段は、今や殆ど同じと言っていいくらい。こうしたなかで17万円というのは高いけど、昔は数十万円クラスだったから、何故か割安感を感じてしまう。かといって買うかというと、これを使いこなせるだけの生活をしていないから、おそらく買わなさそう。しかも、キーボードが変わってしまったのも、私にとってはかなりのマイナスなんですよね。
しかし、今やIBMもNECも、ノートパソコン部門は中国レノボのもの。ことしから(旧)NECの米沢工場でもThinkPadの試験生産に取り組んでいるそう。レノボはみなとみらいに開発拠点を移転しても「大和研究所」と呼んでいたりして、なんだか少々フクザツな気分な今日この頃、皆様如何がお過ごしでしょうか。