新年早々、会社の部員が一人減った。会社の中で私がいる部門は、暫くの間みそっかすだったのだが、いつの間にかたんこぶになっていて、あまりいいポジションとは言えない。新年早々ネガティブである。しかもその部員の異動先の部において3月で退職する人間がいるからだというのが専らの噂で、別にそれがどうなろうと私には関係ないのだが、本当にそのためなのだとしたらこの会社の未来もそう明るいものではない。
どの会社でも優秀な人間は重宝される。その次が「やる」人で、厄介なのが「能力があるのにやらない」人、んで問題なのが「やる気だけ見せといてやらない」人や「自分しかできないと見せかけておいて地位だけを確立している」人だ。特に一番最後のタイプに入る人間はたちが悪い。所詮我々はサラリーマンなのだから、基本的には代わりが効くように仕事をしていかなければならないわけで、代わりが効かないのは思考能力と一部の人脈くらいしかないのだ。だから例え優秀な人間であっても、その仕事が全部引き継げないような仕事の仕方をしているような人間は、総合的な評価では優秀ではないだろうし、個人事業主でもやればいいと思う。 なのに我が社では人を育てていくことに関心が薄い。というか余裕がないというほうが正解かもしれない。どの部の部長も自分の部に優秀な人材を確保しようと躍起になり、厄介以下の人はいち早く手放したがる。まあ、それでも他の部に異動したとたん日の目を浴びて、ああ、これが適材適所って言うものかー、となることもあるので、それはそれでいいのかもしれない。とはいえ、一度同じ部の中でダメだと思われると、それを改善させようとかいう気概のある人は少ないのである。だから適所でなくとも、そこそこ頑張れちゃう人はその部で必要とされる人間になるし、烙印を押された人は必要とされない人になっていく。 そう、頑張らないほうが他の部署に異動しやすいのだ。問題児になるというのも一つの手である。どの部も人が足りていないというから、人間の根本的な部分に問題がなければ、大抵の場合引き取り先があるのでゴネ得みたいなものだ。もちろんそんなことをしていたら給料が下がることもあるが、給料を貰えている以上生活はできるから、プライドさえ気にしなければ何も問題ない。耐え忍んで頑張れば頑張るほどその部で必要とされるが、階段を上るように給料が上がっていくわけではないから、仕事と生甲斐が近い位置にない場合は非常にげんなりだ。 そんな中私は、比較的耐えてきた人間だった。行く先々でそこそこうまく立ち回れたという部分もある。しかし、そこそこやってきてしまったがために、何の目標もないままここまで過ごしてきてしまった。こんな状況だから他の会社に転職しても通用しないのだけど、今の会社に居続けることが本当に幸せなのかという疑念が数年前からずーと今に至るまで存在している。その上現在の会社の状況が、そのネガティブ思考に輪をかけてかぶさってくる。不景気は会社の力では太刀打ちできないから、それは仕方がないが、経営陣から先の見える話が出てこないのが問題だ。どんなに辛くても明日が見えれば頑張ろうと思えるが、今の状況では2時間先も見られるかどうか。ま、いつの間にか見えるようになっているのかもしれないけど。 このまま先の見えない会社で働いていくか、新しい人生に向かって勇気ある一歩を踏み出すか。入社した時に考えていた、一区切りのタイミングまであと半年。今年は何かと考えることが多そうな一年になりそうだ。
by hidemite
| 2009-01-06 19:48
| 日々思考
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